名古屋大学宇宙地球環境研究所(ISEE)が国立歴史民俗博物館(歴博)、山形大学高感度加速器質量分析センターと連携し、以下の宇宙科学・地球科学と歴史学・考古学との文理融合型超学際研究を推進します。
名古屋大学宇宙地球環境研究所
En-Bi Choi
研究機関研究員
樹木年輪学、年輪考古学、年輪気候、年輪同位体
私は、年輪年代学(樹木年輪の研究)を、考古学(年輪考古学)、気候学(年輪気候学)、および同位体研究(年輪同位体研究)に応用し、年輪幅、解剖学的特徴、同位体比など、樹木年輪から得られる多様な情報を包括的に活用することで、年代測定、古気候復元を目的とした年輪同位体年代研究を推進しています、これらの研究を通じて、東アジア全域における年代の総合、気候変動間の関係性の解明、そして過去の環境変動の時空間パターンの再構築を目指しています。
国立歴史民俗博物館
平峰 玲緒奈
研究員
第四紀地質学,火山灰編年学、地形学、年輪年代学
火山砕屑物(テフラ)に含まれる火山ガラスの主成分化学組成を用いて、給源火山の特定や広域テフラの対比を行っています。特に、海域火山に伴う漂流・漂着軽石を対象とし、過去の海域火山の火山噴火履歴の復元に取り組んでいます。また、鬼界アカホヤ噴火や十和田八戸噴火などの大規模火山噴火に対する年輪年代法の応用にも関心を持っています。今後は、地形・地質情報に樹木年輪による年輪年代法を組み合わせ、噴火年代の誤差0年決定や災害史研究に取り組みます。
山形大学高感度加速器質量分析センター
門叶 冬樹
教授
宇宙物理学、原子核実験、加速器質量分析、炭素14年代学
2009年度に、国内の大学法人として初となるコンパクトAMS装置と自動グラファイト作製装置を山形大学に導入し、現在、考古学、環境科学、地質学、宇宙地球科学といった幅広い分野において分野横断的な研究を展開しています。
山形大学高感度加速器質量分析センターのリンク東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻
大阪公立大学大学院理学研究科地球学専攻
福島大学共生システム理工学類
木村 勝彦
客員教授
年輪年代学、森林生態学
酸素同位体比年輪年代法による遺跡や地質イベントなどの年代決定を進めている。