TranSEHA第2回研究会を九州大学にて開催いたしました。
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2026年2月19日、共同利用・共同研究システム形成事業 ~学際領域展開ハブ形成プログラム~「宇宙地球環境科学と歴史学・考古学を結ぶ超学際ネットワーク形成」の第2回研究会が、九州大学伊都キャンパスにおいてハイブリッド形式で開催されました。現地19名、オンライン13名の計32名が参加しました。
研究会は、塩川和夫ISEE所長による開会挨拶に始まり、続いて田尻義了九州大学アジア埋蔵文化財研究センター長の挨拶、南 雅代 超学際ネットワーク形成推進室長のTranSEHA全体報告が行われました。その後、4グループそれぞれからグループ活動報告および特任助教・研究員・研究アシスタントによる活動報告が行われました。特に、若手研究者からは、分野横断的で刺激に満ちた研究の展開が報告され、参加者同士の新たな連携の可能性も生まれるなど、今後の研究発展につながる貴重な機会となりました。
その後、宇宙地球環境科学と歴史学・考古学を結ぶ超学際ネットワークの構築に向けた今後の方向性、共同利用・共同研究のあり方、そして中間評価に向けた評価軸について検討が行われました。各グループから活動計画と今後の方向性に関する意見が述べられた後、全体で活発な意見交換が行われました。参画機関間の連携強化や新規参画機関の検討に加え、特にTranSEHAの特徴を生かした独自の評価軸の設定について非常に活発な議論が行われました。
また研究会の最後に、特別講演が行われました。講演者は韓国・東洋大学校の成 亨美 教授で、題目は「韓国の考古地磁気学の現状」です。講演では、韓国の窯跡の焼土から測定された膨大なデータに基づいた、過去2000年間にわたる地磁気方位変化の韓国版標準曲線の構築状況と、考古遺跡の絶対年代推定への応用可能性が紹介されました。この他にも韓国国内における様々な研究事例、例えば考古遺物や炭化物が出土しない横口式炭窯群を対象とした、地磁気方位データの相互比較に基づく窯跡編年の構築事例や、考古地磁気学的手法の応用による、大邱広域市所在の遺跡が経験した歴史的災害の特定事例などが報告され、大変興味深い研究発表でした。
今回の研究会では、これまで1年半にわたり各グループで推進してきた活動を総括するとともに、文理融合プラットフォームの形成に向けたさらなる連携強化と研究展開について議論を行いました。TranSEHAの一層の発展が期待される大変有意義な研究会となりました。
写真1 研究会会場(九州大学伊都キャンパス)

写真2 成 亨美 教授による特別講演

写真3 現地参加者の集合写真
