9月16日(火)~19日(金)電気通信大学アライアンスセンター100周年記念ホールで行われた合同研究集会の中で学際ハブ研究集会「異分野研究データの機関リポジトリ登録の実践」を集会第3日目に開催しました。
1. 学際ハブTranSEHAの取組の紹介
本研究集会において学際ハブの文理融合データベース研究開発グループメンバーを連名として統合データサイエンスセンターの三好由純教授が「異分野研究メタデータ登録の課題:超学際ネットワークTranSEHAにおける取組から」というタイトルで学際ハブTranSEHAの取組の紹介と今後の計画についての講演を行いました。本合同研究集会は、他に「STE 現象報告会」,「MTI 研究集会」 「超小型衛星を利用した超高層大気研究の将来ミッションの検討」 「太陽地球系物理学分野のデータ解析手法,ツールの理解と応用」の4つ太陽地球物理学分野の研究集会からなるため、異なる分野の研究を実施している多くの研究者や学生に学際ハブTranSEHAの取組について周知することができました。
2. 他機関における異分野データアーカイブの取組の紹介
学際ハブの文理融合データベース研究開発グループが行っている異分野データベース作成とデータ検索システムの開発に関連した他機関における研究データマネジメントや科学成果創出に向けたデータ利活用について、2件の招待講演がありました。各講演内容は、大阪大学の甲斐尚⼈氏による「オープンサイエンス時代における研究データマネジメント」と国立環境研究所の白井知子氏による「国⽴環境研究所(NIES)における異分野研究データ利活⽤に向けた取り組み」でした。質疑応答では、異分野データベースの作成やデータ解析システムの開発のポイント、オープンサイエンスに向けた機関リポジトリ登録の有効性についての議論が活発に行われました。
3. 学際ハブTranSEHAでの主な研究事例の紹介
超学際ネットワーク形成推進室の三宅芙沙准教授による「極端太陽イベントと超⾼精度年代測定」と早川尚志助教による「1956年2⽉の激甚太陽嵐:同時代の観測記録の現状,調査,⽐較検討」というタイトルで、現在、学際ハブで進めている太陽・地球の激甚イベントに関する調査、発掘と総合解析による最新の研究成果についての招待講演がありました。質疑応答では、過去のデータのレスキュー方法や抽出したデータの精度などの議論が活発に行われました。
なお、本研究集会は、現地開催に加えてオンラインからの参加を可能にしたハイブリッド形式で実施しましたので、現地に来ることができなかった多くの研究者や学生にも研究集会の内容を共有することができました。